岡村隆史の休業の理由はうつ病orパニック障害?復帰後に関係者が語った原因とは。


お笑いコンビ・ナイティナインの岡村隆史さん。

コンビ結成から数年で東京進出、ショーレース制覇と破竹の勢いで駆け上がり、

その後も多数の人気テレビ番組の中心として活躍するなど、お笑い芸人の中でも屈指の売れっ子です。

しかし、そんな岡村隆史さんも芸能人生の全てが順風満帆だったわけではなく、人気絶頂期に5か月ほど休業していた時期があります。

当時の岡村隆史さんに何があったのか、休業から10年近く経った後に明かされた関係者の証言なども踏まえ、改めて検証します。

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ブレイクの秘訣は真面目さ

岡村隆史さんの仕事ぶりは、その性格と同じくとにかく真面目。

戦略的で責任感の強いタイプのようです。

AERAdot.2019年1月19日配信記事「絶好調のナイナイ・岡村隆史が「真面目すぎる」弱点を克服するまで」によると、

岡村隆史さんは養成所時代から人一倍真面目かつ戦略的で、多数いる同級生の中でどうすれば一番目立てるのかを真剣に考え実践していたのだそう。

ショーレースでは審査員の好みに合わせてネタを作りこむ、他のコンテスタントとの差別化のためにスーツを着る、

また、お笑いダンスユニット「吉本印天然素材」の加入時、自身の人気や知名度が他のメンバーに劣ってたため、他のメンバーがやらない動きの少ないネタをあえて選ぶ、など周囲から抜きんでるために様々な工夫をしていたといいます。

その甲斐あってかナインティナインは結成2年で第13回ABCお笑い新人グランプリ最優秀賞を受賞。

これは雨上がり決死隊やFUJIWARAといった人気の先輩芸人を抑えての結果でした。

また、天然素材内での人気も急上昇し、1994年にいち早く脱退してコンビでスター街道をまい進し多数のレギュラー番組を垢変える人気芸人となりました。

 

Wikipediaの天然素材のページには、

「当時のナインティンは売れて浮かれていた他のメンバーと違って自分たちを客観視できていた」

というFUJIWARAの二人の発言が掲載されていますが、天然素材を抜け出しいち早くコンビとしてブレイクすることができたのは、自分たちの置かれた環境を分析して対策を実行できる岡村隆史さんの真面目さや戦略性の高さがあったからなのでしょう。

 

休業

しかし、この岡村隆史さんの真面目さは時に裏目に出ることもありました。

先のAERAdot.の記事によれば、

ある時期からその真面目さが岡村自身を苦しめるようになった。自分で企画した一人舞台の台本がどうしても書けず、心身の疲労がピークに達して、岡村は無期限休養に入ってしまった。『めちゃイケ』『ぐるナイ』を含む全レギュラー番組を休業する異例の事態だった。

 

2010年6月、岡村隆史さんが体調不良を理由に相次いで仕事をキャンセルしています。

その月に予定されていた一人舞台やラジオそして人気番組「めちゃ×2イケてるッ!」の収録を欠席。

7月に一時的に復帰したものその後も体調不良が続いたため、2010年7月15日に事務所を通じて当面の間休業することが発表されました。

併せて、5月中旬から体調不良が続いていたこと、7月12日から検査入院していること、復帰時期は未定であることなども公表されています。

 

当時の症状

岡村隆史さんの休業理由は「体調不良」とされたのみで、具体的な病名等は公表されませんでした。

しかし、2013年11月5日放送の「解決!ナイナイアンサー」(日本テレビ系)でうつ病の話題が上がった際、

岡村隆史さんも「僕は半年くらい芸能界を休みましたけど」と当時のことを語っています。

岡村さんは当時の状態を「(頭が)パッカーン」と表現し、

・眠れない状態が何か月も続いた

・ラジオ番組で使うハガキを選ぶ際気づいたらハガキが散乱しているなど常にパニックのような状態だった

・ファンにサインを書こうとしても自分のサインが思い出せず、マネージャーに過去のサインを見せてもらってようやく思い出す状態だった

といったことを明かしていました。

 

また、岡村隆史さんは復帰直後のラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」でも、無気力状態、じっとしていられない、体重激増といった症状を告白。

こういった症状から、世間ではうつ病、パニック障害、不安障害などを疑う声が多くみられました。

だだし、岡村隆史さん自身は病名を明言しませんでしたが…

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原因は真面目さにあった?

病名はともかく、岡村隆史さんの周囲には、その真面目な性格が“体調不良”の一因になったのではないかと考えていた人は少なからずいるようです。

 

岡村隆史さんが中心を担っていた人気テレビ番組「めちゃ×2イケてるッ!」の総監督を務めていたフジテレビのプロデューサー片岡飛鳥さんは、

文春オンラインが2019年4月20日に配信した「フジテレビ・片岡飛鳥 独占ロングインタビュー#9」で以下のように語っています。

これも振り返るのはとても辛い思い出ですが、「奇跡を呼ぶ男」といって僕が彼を追い詰めたのも一因かと思っています。岡村は真面目で、タスクを実現することにすごく長けている反面、とても神経質でネガティブなところもある。心身ともにタフな「オファーシリーズ」ではそれこそ日本中からその頑張りを期待されるようになって……もう成功して当然みたいに。長年『めちゃイケ』を背負って努力を続けてきた彼は、きっと孤独で辛かったんだろうと責任を感じていました。

 

また、NSC時代の恩師本多正識さんも、

女性自身サイト2019年1月16日配信記事「岡村隆史変えた人間宣言、完璧主義やめポンコツの自分楽しむ」で、

「岡村くんは完ぺき主義。常に全力投球で、いっさい妥協を許しませんでした。番組のコントで使うケーキの焼き加減がよくないことでさえ、自分の責任と感じるほど。真面目が度を越し、全部自分で抱え込むようになっていたんです。彼は『閉め切った部屋で台本を書いていたら、一睡もしないまま2日間がたっていた』と語っていました。これはまずいと思って病院に行っても、頭に浮かんでくるのは原稿用紙。当時の話を聞くと、いつ自ら命を絶ってもおかしくないようにすら思えました」

と語っています。

復帰と心境の変化

休業中は芸能界を辞めることも考えていたそうですが、岡村隆史さんは2010年11月に復帰しています。

約5か月の休養によって体調が回復したのはもちろん、そもそもの原因と思われる真面目過ぎる考え方を変えることにも努めたよう。

過剰な真面目さは自滅につながるため無理はしない、完璧主義を捨てミスしてもスベってもいいと考える、自分の責任ではないことまで背負い込まない

といったことを心がけることで心のバランスを崩さないように気を付けているようです。

 

もちろん、真面目さを一切捨てたわけではなく、

オリコンニュース2018年2月1日配信「【めちゃイケ・リレーインタビューVol.1】岡村隆史が振り返る21年の歴史とこれからの自分」では、

ずっと『めちゃイケ』のイメージ縛られるわけにもいかないので、“次の岡村隆史”を見せていかなきゃいけない。…(中略)…進化させるために何が必要か考えないと。…(中略)…なにもしないまま無駄に過ごしたくないんです。…(中略)…

本音を言うと、『旅猿』みたいな番組のほうが自分もやっていて楽しいですよ。でも、緊張しながら力を入れてやる番組がないと、自分はダメだと思う。…(中略)…どこで自分をヒリヒリさせるのか、考えないといけない。

と相変わらずストイックなことがうかがえる発言をしています。

近年は若い頃にはなかった自然体な魅力が出ていていると評されることもある岡村隆史さんですが、

その変化には休業が少なからず影響しているのかもしれません。


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