岡田准一が筋肉つけすぎの現在に至った意外な理由とは。

ジャニーズの岡田准一さん。

人気アイドルグループV6のメンバーとして1995年にデビューして以来20年以上活動していますが、

2015年に日本アカデミー賞史上初めて最優秀主演・助演男優賞を史上初めて同時受賞するなど、ここ数年は俳優としての地位を確立しています。

岡田准一さんの特徴の1つは殺陣やアクションのクオリティでしょう。

そのベースは格闘技のようですが、岡田准一さんは数年にわたり厳しい訓練を続け、

複数の格闘技でインストラクターの資格をとるほど熱心に格闘技に取り組んでいます。

岡田准一さんはanan2003年9月24日号ではいわゆる細マッチョな肉体を披露していましたが、

格闘技を始めたことで肉体にも変化があったよう。

一部では筋肉つけすぎともいわれているようですが、岡田准一さんがそこまで自分を鍛え続けるのはなぜなのでしょうか。

身長190cm並みの169cm

2016年3月17日放送の「TOKIOカケル」（フジテレビ系）に岡田准一さんの体のすごさがうかがえるエピソードがありました。

阿部寛さんとともにこの日ゲストとして登場したのは岡田准一さんと阿部寛さん。

MCの「常に筋トレを意識しているか」という質問に対し、阿部寛さんは懸垂をしていると答えていました。

阿部寛さんは映画「テルマエロマエ」で見事は肉体美を披露していましたが、普段からそれなりに鍛えているようです。

しかし、そんな阿部寛さんが岡田准一さんの上着を着るとなんとジャストサイズなのだそう。

阿部寛さんの身長は189cmなのに対し、岡田准一さんは169cm。

二人には30cmの身長差があるにもかかわらずです。

この話からも岡田准一さんがいかに体を鍛えているかがうかがえますね。

ちなみに筋トレに関する質問に対し岡田准一さんは、最近は筋トレではなく「骨を立てる」ことを意識した体の鍛え方をしている、と答えていました。

３つの格闘技インスト認定

2012年の映画「天地明察」の舞台挨拶の際、岡田准一さんは自身を「歴史と格闘技のオタク」と評していましたが、

岡田准一さんが体を鍛えるきっかけとなったのは2007年のドラマ「SP警視庁警備部警護課第四係」への出演。

同ドラマでのアクションシーンのために格闘技を習い始めたことでした。

岡田准一さんが学んでいるのは、

ブルース・リーが創った「ジークンドー（截拳道）」、

FBIの訓練やハリウッド映画のアクションにも採用されるフィリピンの伝統武術「カリ（KALI）」、

佐山聡（初代タイガーマスク）氏が構築した総合格闘技の流派「USA修斗」。

先のドラマが終わった後も岡田准一さんはこれらの鍛錬を続け、

2010年にカリとジークンドー、2017年にはUSA修斗のインストラクター認定を受けています。

さらに、IUMA日本振藩國術館HPによれば、岡田准一さんは自身が師事する中村頼永さんの修斗のセミナー等でアシスタントも務めているそう。

一生徒にとどまらない信頼を得ているようです。

格闘雑誌の創刊や武術研究で知られる山田英司さんは、岡田准一さんの格闘技のレベルを「芸能人のレベルではない、プロのリングに立てる」と絶賛していましたが【詳細はこちらの記事】、

岡田准一さんの格闘技のレベルはプロに近いようですから、筋肉も芸能人よりも格闘家に近いものがあるかもしれません。

なぜ鍛えるのか

上記のように、岡田准一さんは格闘技のインストラクター資格を持ち、師匠からもアシスタントに指名されるほど信頼されているようです。

自身より30cm身長の高い阿部寛さんと上着のサイズが同じであることからも、相当真剣に格闘技に打ち込んでいることがうかがえます。

完全に役者の役作りの領域を超えているように思いますが、岡田准一さんはなぜそこまで自分を鍛えているのでしょうか。

2017年8月23日放送の「ホンマでっか!?TV」（フジテレビ系）に出演した岡田准一さんは、

自分は「ジャニーズのアイドル」というイメージを強く持たれているため、誰よりも役に没頭して死ぬ気でやらないと認めてもらえない

と語っていました。

また、2014年10月14日配信のスポニチの記事には、

「力があって仕事ができているとか自分に何がある、何ができるという実感がなかった。“岡田君”より“Ｖ６”と言われて生きるようになって大きなものを背負った」。

…中略…

長い試行錯誤の末、巡り合った「ＳＰ」。役作りで道場へ通いだし、目覚めた。身体を操る術を体得することが、俳優の道につながっている、と。

オフは立ち技中心に２時間、寝技だと４～５時間練習するという。

とあります。

ジャニーズのタレントはファンに絶大な人気を誇る反面、ファンでない人たちからはなかなか評価されづらい傾向があるように思います。

実際事務所の力で仕事を取っているケースはそれなりにあるのでしょう。

岡田准一さんも、強すぎる事務所の力のせいで自分の実力が実感できない状態だったのかもしれません。

また、岡田准一さんの身長は169cm。

180cm越えが当たり前の俳優の中ではかなり小柄な部類です。

映画やドラマは共演者との身長のバランスも重要ですから背が低いとそれだけで仕事の幅が狭くなることもありうるでしょう。

しかし殺陣やアクションのような強みがあれば、俳優として生き残りやすくなります。

格闘技を通じて身体の操作方法を学ぶことで俳優としての武器を身に着けるという意図もあるのでしょう。

岡田准一さんが見せた「図書館戦争」（2013年）のアクションや「関ケ原」（2017年）や「散り椿」（2018年）で見せた殺陣が高く評価されているよう。

これは事務所の力ではなく、岡田准一さんが長年積み重ねてきた鍛錬の成果です。

また、役作りでとことん自分を追い込む精神力も格闘技で培われたものでしょう。